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GAME RESULT 試合結果

第58回関東リーグ1部 第4節
vs 桐蔭横浜大学FC

05/05 SUN. 16:00 KICK OFF

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奥戸総合スポーツセンター 陸上競技場(人工芝)/HOME

32

4分 玉城 峻吾
80分 奥原 零偉
90+2分 奥原 零偉
1 前半 0 62分 根本鼓太郎
73分 佐藤雄
2 後半 2

関東サッカーリーグ1部第4節は、2024シーズンの“ホーム奥戸”の開幕戦。前半をベンチで見守った奥原零偉は、序盤の戦いぶりにポジティブな印象を持っていた。
 
「前半、僕はベンチにいましたが、試合の入り方はすごくよかった。早い段階で先制点が取れたし、自分たちのペースで戦えていた」
 
一方、失点が続いた後半半ばの戦況について、奥原はここ数試合の展開にも触れながら、「今後に向けた課題」と明示する。
 
「ここまでのリーグ戦4試合を通して言えることですが、相手がこちらのペースに慣れてくると、ボールを持たれる時間帯が徐々に増えていく。そういった展開が続くと、この試合のようにボール保持者に寄せ切れない一瞬のタイミングでシュートを打たれたり、相手のシュートが別の選手に当たってゴールに吸い込まれるシーンにつながることもあります。これらはすべて僕らの詰めの甘さ。相手に隙を与えないという部分は今後に向けた課題なので、チームとして強く意識していきたい」
 
ともに下平匠のラストパスから、80分と90+2分にゴールをマークした奥原。これで今季のリーグ戦通算得点を3とし、第4節終了時点の得点ランキングで首位タイに躍り出た。本人も、「勝ちを持ってこられるようなゴールを決められたというのは、自分としても一歩前に進めたのではないかと思う」と自信をのぞかせる。
 
中でも、下平のセンタリングをヘディングで合わせた同点弾は見事だった。自らのマークについているDFに対し、一瞬スピードを上げて前に出るような仕草を見せる。ただこの動きはフェイントであり、奥原の動きに合わせようとDFが反応した瞬間、背番号22は足を止めて完全にフリーになった。風間八宏監督は、「相手を見てプレーするように」と日々口にするが、まさにこの一連の駆け引きは、指揮官の言葉を体現したものといえる。DFが全く抵抗できない状況を作り出した奥原は、自分のペースで宙を舞い、下平の左足から放たれたボールを頭でゴールへと押し込んだ。
 
試合終了まで残り10分という状況からの逆転勝利。風間監督は「こんな試合展開にしたかったわけではない」と苦笑したが、クラブ史上最多観客動員となる2,055人で埋め尽くされた奥戸のスタンドは、試合終了後もしばらく熱気と興奮に包まれていた。